急性リンパ性白血病とサヨナラしたい‼

PH陽性ALL白血病サバイバー。子供3人の主婦のブログ

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感極まるってこんな気持ち「娘が中学の部活を昨日引退しました」



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みっふぃかかと申します。

私には3人の子供達がいて上から長女・長男・次男です。

 

一番上の長女はこの四月から高校2年生になります。

1年前の高校の入学式はコロナで中止になり、中学の卒業式は簡略化ですがありました。

 

私はPH陽性急性リンパ性白血病という病気を抱えていて、その中学の卒業式の頃に肺炎になり残念ながら式に参加できませんでした。

 

それよりももっと残念なことがありました。

 

それは、長女が中学生の頃に3年間続けてきた吹奏楽部の定期演奏会がコロナで中止になったことです。

 

長女の中学の吹奏楽部は毎年コンクールとマーチング大会の両方に出場していました。

コンクールは府大会まで進み、マーチングはなんと関西大会まで出場することができました。

 

関西大会まで勝ち進んだので、部活の引退は9月の末頃でした。

だけど、本当の引退ではなく「仮引退」なのです。

 

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仮引退とは

 

なぜ引退に「仮」がついているのか?

それは一旦、高校受験の為に部活動の参加を仮に引退するからです。

 

「本引退」は3月の末に行われる年に一度の「定期演奏会」略して「定演」の舞台で3年生は「卒部式」をしてから本当に引退するのです。

 

つまり、3年生のマーチングの大会に敗れた段階で..

 

仮引退

受験に専念

高校に合格してから部活動に戻る

3月の定演で本引退「卒部式」

 

このような流れなのです。

 

正直、親としてはマーチングの関西大会も突破したら11月の全国大会が待っているのですが、そうなってくると仮引退も11月になるので高校受験まで日にちがない!!とヒヤヒヤものでした(^^;)

 

まぁ、全国大会に行ける中学はほぼ常連校なので、あまりその心配はしていませんでしたが、可能性は0ではないですからね!

 

そして、無事に9月に仮引退した長女は2月の私立・3月の公立を受験して、合格発表後に吹奏楽部に戻るはずでした。

 

コロナがなければ...

 

前代未聞「定演が延期」

 

2020年に入り感染拡大が深刻化してきたコロナウィルスにより、全国的に中学校や高校でも手探り状態でコロナ禍での受験を乗り越えました。

 

卒業式が簡略化や中止になっている学校もある中で、部活の「定期演奏会」はどう考えても行う事はできない状況でした。

 

長女の吹奏楽部の顧問の先生は「なんとかこの子達を卒部させたい」という思いから、初めはゴールデンウイークに延期という措置を取られました。

 

そして、あの1回目の安倍総理大臣が出した2020年4月7日の緊急事態宣言で、学校が休校になりました。

 

残念ながら顧問の先生の「ゴールデンウイークに定演(卒部)」は、叶わぬ夢となりました。

 

そして、合格した高校に席はあるけど登校できない状況が5月まで続いていたある日の事。

 

卒業した中学の部活の顧問の先生に長女の学年の吹奏楽部全員が呼ばれました。

 

そこで顧問の先生から一人一人に手書きの手紙と、吹奏楽部保護者会からキーホルダーをプレゼントされました。

 

これはその時の手紙です👇

 

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そして、この手紙と共に顧問の先生から一言。

 

「絶対に来年の定演に呼ぶから来てね」

 

そう言われたそうです。

 

「来年の定演」とは長女の一つ下の学年が卒業する時の「定演(卒部式)」で、「二期生まとめて卒部式を行う」という約束でした。

 

この時はまだ、具体的な日にちは決まっていませんでした。

 

その後月日が流れて緊急事態宣言が解除され、入学した高校の分散登校が始まり長女は高校の吹奏楽部に入部しました。

 

中学と同じトランペット担当になりました。

ただ、コロナ禍なのでコンクールや本来あるべき様々な演奏の場が中止になりました。

 

そんなある日。

2020年9月の上旬に中学の顧問の先生から連絡がありました。

 

「3月31日 ○○ホールで定演を行う」と。

 

1年遅れの卒部式

 

その○○ホールは中学や高校のコンクールの地区大会が行われている、とても大きなホールです。

 

なんと来年の「定演」をその○○ホールでするという驚きの発表!!

 

これまで定演が行われていたホールは中学校から少し離れてはいるけれども、自転車で移動が可能なホールでした。

 

だけど、毎年保護者以外にも地元の方なども入場できるため「密」になるのです。

 

2021年3月の「二期生まとめて卒部式の定演」は、○○ホールで部員の家族と学校関係者、OG・OBだけが入場可という制限をつけて、会場も申し分ないほど広いホールをおさえて下さいました。

 

9月にこの連絡を長女から聞いた時、実際にそれぞれ別の高校に通って部活にも入っているのに、実現できるのかな?と少々疑心暗鬼でした。

 

また、コロナも収まるどころか感染拡大傾向だった時期もあり、実際に長女自身も高校の定演の日にちが遅かったら無理..みたいなことも言っていました。

 

でも今年に入り2回目の緊急事態宣言は解除&高校の定演は3月26日に行われました。

 

そして、その中学校の定演(卒部式)が2021年3月31日に、無事に行われたのです。

 

高校1年生になった部員16名が1年間の時を経て、1年前に果たせなかった卒部を遂に果たせたのです。

 

4学年が演奏という前代未聞の定演が無事に行われ、長女の学年(高校1年生)と一つ下の学年の卒部式を見る事ができました。

 

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卒部式での顧問の先生のメッセージに胸も目頭も熱くなりました。

感極まる思いってこういう気持ちです。

 

思えば長女が中学1年生の夏に突然私が白血病になり、1年3カ月という入院生活で殆ど家にいませんでした。

 

それでも、長女が朝練や週末の練習を母親不在の中で頑張れたのは、顧問の先生や部活の友達のお陰です。

 

「絶対に来年の定演に呼ぶから来てね」

 

この「約束」を本気で守り切って下さった顧問の先生には感謝しかありません。

 

親としても中学の部活を本引退していないのに、高校生になってしまったこの何とも言えない気持ちが、顧問の先生の「約束」によって叶ったことは、安堵感と清々しい気持ちと嬉しさと...

 

もういろんな感情が溢れてきます。

 

「娘よ。中学吹奏楽部引退おめでとう!!」

 

最後に

 

私はこんな病気ですが生きているといろんなことがあるなぁと、当たり前ですがしみじみ思います。

 

辛い事も嫌なこともありますが、それ以上に楽しい事嬉しい事もたくさんある。

 

私は白血病の治療から一度逃げた人間なので偉そうなことは言えませんが、それでも生きていたら「いろんな感情を味わう事ができる」と思います。

 

前回のブログでは「人生の最終ステージ」を生きているような事を書きましたが、その「人生の最終ステージ」は意外に長いかも...と思う日もあります。

 

gonengomogenki.hatenablog.com

 

 

長期の目標は立てませんが「人生の最終ステージが短いとは限らない」のです。

 

これからも胸が熱くなるような感動を味わう日が訪れますように(*^^*)

 

gonengomogenki.hatenablog.com

 

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